ブラックプールの剣

 スタークラフトのアドベンチャーゲームです。

 シリウスソフトウェアの“THE BLADE OF BLACKPOOLE”を移植した作品。
 ブラックプールの湖の底の洞窟に眠るミラグリムの剣を求め、人食い植物や大蛇などの危険を退けながら冒険をするアドベンチャーゲーム。
 王道ともいえる剣と魔法の世界を舞台にした作品。

 ファンタジー調な世界での冒険を描いている割に、実は本作の主人公はあまり戦わなかったりします。それゆえ、ちょっと拍子抜けする部分もあるのですが、頭脳プレイで難局を切り抜ける主人公の活躍は、安易に剣で決着をつけるよりも魅力的ですね。
 ゲームとしてのボリュームは少なめですが、どこかコミカルでのんびりとした作風が楽しめる作品です。

 コマンド入力が主流だった時代のアドベンチャーゲームにおいて、最大の難関とはなんでしょうか?
 コマンド探しやアイテムの持ち数制限などといろいろとあるでしょう。しかし私が一番難しく感じる(というかゲンナリする)のは「お買い物」だったりします。
 いくつものアイテムの中からほんの数個、しかもたいていはどのアイテムが必要なのかもわからない状態で購入するものを選ばなくてはならない「お買い物」は、まるでゲームの作者からの「何度もプレイしてね!」というメッセージのようです。
 必要なアイテムを購入しそこなうと即ハマり決定なので、必ずお店屋さんの買い物直前にセーブすることで対抗しますが、占い師じゃないんだから選べって言われても困ってしまいますよね。
 『デゼニランド』や『ユリシーズ』、『ザ・クエスト』などでも猛威をふるった「お買い物」は、本作でもプレイヤーにとっては悩ましい存在。
 数が少ないので他の作品に比べればはるかにマシですが、道端に落ちているダミーアイテム(完全にダミーというわけでも無いのですが)などを合わせると、謎解きの難度が低い割りに、少なからぬ回数をプレイしないとクリアは難しいかもしれません。

 本作もう一つのハメは、あるアイテムの使い道です。
 所持数制限から、普通一度使ったアイテムは捨ててしまうのが基本なのですが、あるアイテムに限っては序盤に捨てたそのアイテムを、最後の最後に拾って使うので、捨て場所に気をつけないとクリアできなくなってしまうのです(ヘタな所に捨てると、そこに着くまえに倒されてしまう)。
 もちろんそれは、一度ラスト直前まで行かないと気づかないという非道さで……。

 「ヒント」と入力することで、攻略する上でのアドバイスが得られる親切なシステムでもあり、難易度は上手く調整されていると思います。
 プレイヤーのゲーム進行に応じた点数を出してくれる得点制を導入するなど、いろいろな楽しみ方のできる作品ともなっています。もっとも、採点にはちょっと納得のいかない部分もあるのですが。

攻略テキストです。プレイできる環境がいまだにある方は、よろしければどうぞ。

88版。中身はすべて同じものです。
確認していませんが、他機種版でも応用可能だと思います。


blackpoole.txt   blackpoole.zip

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