ランギスタンからの脱出

 スタークラフトのアドベンチャーゲームです。

 『WAY OUT』、『カブールスパイ』、『ブラックプールの剣』などをリリースした、シリウスソフトウェアの“ESCAPE FROM RUNGISTAN”を移植した作品。

 本作の最大の特徴はアクション要素を取り入れたことにあります。
 画面を横切る毒蛇やヘリコプターを避けながら移動したり、コマンド入力に時間制限をつけたりといったアイデアがゲームに緊張感を持たせ、作品全体にメリハリを効かせることに成功しています。

 ミニゲームがプレイすることによって、先に進むことができるシーンなども、面白い試みです。
 アドベンチャーシーンから、唐突にアクションゲームが始まるのには違和感を感じないでもないですが、よくよく考えてみれば最近主流となっているインタラクティブ性の高いアドベンチャーに通ずるものがあるのではないでしょうか。そうした意味では先見性の高い作品だったともいえますね。

 昔の作品によくある無理矢理な展開も多いのですが、特にいきなり現れたゲリラ兵にダイナマイトを渡されるシーンでは、おろおろする主人公が想像できて笑えます(制限時間以内にコマンドを入力をしなければならないので、プレイヤーもおろおろします)。
 ただ、こうしたアクション要素が強いという性質上、やたらとゲームオーバーになるのは閉口するのですが……。

 ゲームの目的が「逃亡すること」だということもあるのですが、後発の作品であるにもかかわらず、『カブールスパイ』などと比べて、ストーリー性の薄さに物足りなさを感じるのは残念でした。

 あっ、そういえばランギスタンはアフリカにあるそうです。もちろん地図には載ってません。

攻略テキストです。プレイできる環境がいまだにある方は、よろしければどうぞ。

88版。中身はすべて同じものです。
確認していませんが、他機種版でも応用可能だと思います。


rungistan.txt   rungistan.lzh

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